Amazon Route 53 から Cloudflare へドメインを移管してみた

Amazon Route 53 から Cloudflare へドメインを移管してみた

Clock Icon2023.10.07

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

Amazon Route 53 に登録している検証用途のドメインを Cloudflare へ移管する機会がありました。ご参考までに作業記録を紹介します。

やってみた感想

  • Cloudflare のアカウント作成からドメイン移管まで 3 時間で完了
    • 待ち時間込みの時間だが一律同じ時間ではないのであくまでも参考値

移管のモチベーション

ドメインの更新料が AWS に比べ Cloudflare の方が安いことを知り、ついでに Route 53 のホストゾーンの課金も抑えたかった。

年額で $7.8 安くなることがわかったので、ラーメン 1 杯分を節約することにした。

事前準備

Route 53 で管理しているドメインが 1 つあります。こちらのドメインを Cloudflare へ移管します。

TLDサポート状況

自分の移管したいドメインを Cloudflare がサポートしているか確認します。現時点では.jpはサポートしていなかったのでご注意ください。私の移管予定のドメインはサポートしていました。

TLD Policies | Cloudflare

Cloudflare アカウント作成

アカウントを作成し、アカウントの管理から請求情報の登録も終えました。クレジットカードの他に PayPal 支払いも可能でした。

サインアップ

その他

ドメイン移管にあたり確認ポイントのチェックリストが以下のリンクにまとまっています。必ずご確認ください。

  • 過去 60 日以内にドメインの登録、移管したドメインは移管できない
  • ドメインの更新を控えている場合は先にドメインを更新しておくことなど

ドメインをCloudflareに移管するためのステップバイステップガイド

ネームサーバを Cloudflare に変更

ドメイン移管前に Route 53 のネームサーバーの指定を Cloudflare のネームサーバーへ変更します。

Add a site · Cloudflare Fundamentals docs

作業手順

Cloudflare の画面からサイトを追加をクリックして、移管するドメイン名を入力します。

維持費を抑えることが目的なので Free プランを選択します。

Route 53 に登録していたレコードを拾ってきてくれます。レコードを確認しておきましょう。

Route 53 のネームサーバーを Cloudflare のものに置き換える必要があります。

Route 53 に戻り、対象のドメインのネームサーバーを変更します。

指示のあった Cloudflare のネームサーバーに変更しました。

30 秒ほど待機してネームサーバーの変更が反映を確認しました。

Cloudflare に戻り、ネームサーバーのチェックをします。

セキュリティや、パフォーマンスの基本的な設定するウィザード画面に遷移しました。

基本的な設定は推奨された設定値で進めました。ここでネームサーバーのチェックする運びとなりました。ネームサーバーのチェックはこのタイミングで行われるのですね。

チェックしてみたところまだ反映されいませんでした。

5 分ほど放置してからブラウザを更新すると、ネームサーバーのチェックをパスしており完了画面が表示されました。

ドメイン移管

Route 53 で管理しているドメインを Cloudflare 管理へ切り替えます。

Transfer your domain to Cloudflare · Cloudflare Registrar docs

作業手順

Cloudflare へドメインを移管しようと思っても、ドメインの移管ロックが有効で作業できません。

Route 53 に戻り、移管ロックを解除します。

WHOIS のプライバシー保護も解除しました。一部のレジストラでは保護されている場合、移管が禁止されているとのことです。

ドメイン移管に必要な認証コードを確認します。

移管先の Cloudflare で認証コードが必要になります。この画面を開く度にランダム生成されるコードではありませんでした。忘れたら再度開いてコピーすれば問題ありません。

Route 53 で移管ロックを解除したので Cloudflare から確認してみます。どうやら反映されるまで時間がかるようです。

1 時間 6 分後にドメインの移管ボタンをクリックできるようになりました。レジストラ変更のタイミングで 1 年更新する必要があります。つまり、そこそこのお金がかかります。

Route 53 で確認した認証コードがここで必要になります。

必要事項を記入します。Route 53 に登録していた WHOIS 情報をコピペで入力しました。住所などに変更があればこのタイミングで必ず見直してください。

ドメインの移管がはじまりました。確認メールが届くので承認作業し移管作業を最後まで終わらせます。

5 分ほど待ちメールが届きました。一番下のリンクを開きます。

ここでも Route 53 で確認した認証コードが必要になります。

ドメイン移管を承認しました。

Cloudflare でドメインが管理されるようになりました。

Route 53 を確認すると、登録されていたドメインがなくなりました。

ネームサーバーの変更作業からドメイン移管まで Route 53 の通知画面で確認できました。

最後にホストゾーンを削除しないと月額 $0.5 の課金を停止できないため削除しました。このアカウントでは他に登録してあるドメインも、ホストゾーンもないため、すっきりしました。

以上で Route 53 から Cloudflare へのドメイン移管作業の完了です。作業自体は待ち時間込みで 3 時間といったところです。

おわりに

個人的な検証のために使用していたドメインだったため、レコードに気を使うものはありませんでした。このドメインの移管歴史は長くはじめはお名前.com → Google Cloud → AWS を経て Cloudflare へ来ました。

網走市の IT 大臣になる日に備えてドメインを抑えているのですが、実力不足なのでまだ声はかけてもらえません。日々精進です。

網走市公式サイト - 豊かな自然にひと・もの・まちが輝く健康都市

参考

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